batchOne Sake Lab 04 - 楊枝甘露　
ヨンジーガムロ　～ココナッツ、マンゴー、文旦のどぶろく～

いや～楽しかった思い出しかない、このどぶろくを皆様にようやくお届けできます。

香港の日本酒インポーター、販売店など、サケをこよなく愛するチーム「batchOne」とのコラボどぶろく第二弾です。前回は小豆と陳皮でしたが、今回はなんとマンゴー！　
なんでも香港ではマンゴー、文旦、ココナッツミルクを使ったスイーツ「揚枝甘露（ヨンジーガムロ）」が大人気とのこと。前もって来日されて、その缶詰を試食。「うん、これならどぶろくに変換できそう！」

それにしても。ハッピー太郎醸造所は糀屋です。マンゴーとか文旦とかココナッツミルクとか。仕入れたことない！笑　香港チーム「batchOne」のみんなが「大きな文旦がいい」とこだわっている。ココナッツミルクは通販で良いものが手に入ることになりましたが、
マンゴー、そして文旦をどうしよう。
ということで、長浜で大人気の老舗八百屋「二葉屋」さんに相談に。「季節もあるしなあ、、、でもなんとかするよ♪　」
香港チームとご一緒するのも嬉しいことですが、地元の八百屋さんと関係が持てることがまた嬉しい。しかも地元の料理屋さんからも「モノは本当に良い」と評判の八百屋さんに発注できるのがうれしくてうれしくて。

二葉屋さんについてはこちらをぜひご覧ください。今からは「フルーツかき氷」「フルーツパフェ」が行列できるぐらい大人気なのです。
HP　https://nishikawasyokuhin.com/　
Instagram　https://www.instagram.com/futabaya288/

さて。
今回もチーム「batchOne」。香港からやって参りました。数日間共にするし、こちらも仕込の都合があるし、しかもフルーツを仕入れるタイミングも合わせないといけない。結構、大変。でも、それを上回る楽しさがあるものです。
まずは二葉屋さんからフルーツが届きます。「いつ剥くので、そのころに美味しくなるやつを」。こういうのは、さすがに特定の農家さんにしてしまうと、時期を合わせるのが難しいものですから、市場に出入りをして、しかも目利きに優れている八百屋さんはやっぱり素晴らしい。ばっちりのものを手に入れていただきました。
そしてみんなで手分けして剝いていきます。マンゴーなんてそんな大量に剥いたことって普通の人はないはずですよね。マンゴーは香りが命だということで、剥いたらすぐにもろみに投入。次の日は文旦。これもなかなか手間がかかります。でも、八朔を剥いた経験がこちらにはありますから、道具も準備できていましたね。フルーツの処理を統率するのは新スタッフの吉田に任せました。さすが料理家。ばっちりでした。
そしてココナッツミルク、こちらはbatchOne指定のインドネシアのものを。これも、入れる量に関しては慎重に慎重に。あまり表に出ないようにして。そしてクエン酸の白麹をずっとずっと少なめにして、あまり酸っぱくならないようにして、、、、。

最終的にはバランスの良い、複雑味のある面白いどぶろくになりました。ココナッツの香りが強めに先にやってきて、マンゴーのリッチ感が続き、文旦の風味が。いや～それにしてもマンゴーアホほどたくさん入れたので、コストめちゃくちゃかかりましたけどね。思い切って入れないとね、楽しくないしね。

それにしても、こんなどぶろくは、私には思いつきません。他の人と、しかも他国の人と組むからこそ産まれたどぶろく。しかも、ハッピー太郎のどぶろくをこよなく愛して、普段から香港で売ってくださっている人たちとのコラボなので、お互いの信頼関係がある。一緒にお酒を飲む時間も楽しかったです。

ほとんどが海外に出荷されましたが、ハッピー太郎醸造所でもわずかですが、取扱をさせていただきます。お一人1本までとさせてください。店頭では有料試飲もご用意しております。「こんなの飲んだことない味」ってのは保証しますよ。ただのマンゴージュースではない、面白いどぶろく。ぜひ楽しんでみてください。